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良い声の出し方、気持ちよく歌うコツを考えていきます。

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episode33

歌の表現でよく使われるのが、音ごとにボリュームを付けて歌う強弱のテクニックです。

初級のボーカリストは、このボリュームを細かくコントロールするのが苦手なようです。

フレーズ丸ごとを小さく、あるいは大きく歌いきってしまうのです。

表現豊かだと言われるボーカルは、文字ごとのボリュームの変化が細かいです。

小さい声の後に大きく、大きい声の後に小さく歌う呼吸が身に付いているのです。

このような強弱のテクニックを身につけるためには、何より基礎の発声を充実させることです。

また、何故その音を大きく(小さく)歌う必要があるのかも考えましょう。

これは、歌詞や曲の世界を表現するためです。

やみくもに“感情を豊かに”とただ念じたとしても、その感情はどこからも湧き出てこないのです。

また、強弱を細かに付けたボーカルが歌えたとしても、そこに理由がなければ人の心を動かす歌を育てることは難しいでしょう。

「歌はテクニックはない 心で歌うもの」

これは、あながち嘘ではありません。

“心”が生まれた時に、強弱を付けるテクニックが活きてくるのです。


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